TwitchTalkApp 提供終了のお知らせ

2023/10/22

PC TwitchTalkApp

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重要なお知らせ

Twitch配信者向けにコメント読み上げ機能を提供してきたTwitchTalkAppですが、2023年12月31日をもってアプリケーションの提供を終了することといたしました。

2017年11月にリリースをしてから約6年もの間、長らくご愛用いただいていた皆様におかれましては、本当にありがとうございました。

ご不便をおかけいたしますが同種の読み上げ支援ソフトウェアとして、Twitch以外の配信サイトにも対応しつつ多様な機能を兼ね備えた「わんコメ」様への移行を推奨させていただきます。

移行先のご案内について

TwitchTalkAppについて、提供終了日以降についてもアプリケーションの起動や利用じたいは継続して行うことが出来ますが、不具合や問題が発生した場合も開発者であるくまもっち(@advanced_bear)によるサポートや対応は一切いたしません。

移行先として、アスティ様(@AstieDog)が提供されているコメントアプリ「わんコメ」および*nao*様(@mikasa231)が提供されている読み上げ連携アプリ「ゆかりネットコネクターNEO」への移行を推奨いたします。

わんコメはTwitchだけではない多種多様なサイトとの連携が可能なコメント管理アプリケーションで、TwitchTalkApp同様にコメントの読み上げ機能を有しています

意欲的な開発体制および開発者様の献身的なサポート体制が魅力的なソフトウェアとなっていることもあるため、長期的な利用を検討されている方は移行を強く推奨いたします。

経緯のご説明

アプリ開発当時について

当時大学生であった私が、学業の傍らで自身のプログラミングスキル向上も兼ねて、2017年1月にリリースしたTwitchCommentTalkerや、その後継として2017年11月にリリースしたTwitchTalkAppなどを開発・提供させていただきました。

当時は海外ユーザが大多数であったTwitchにおいてコメントを棒読みちゃんなどのText-To-Speechソフトウェアへ受け渡しする専用ソフトウェアは存在しておらず、LimeChatなどのIRCクライアントと外部プラグインを利用して棒読みちゃんを使うような方法が主流でした。

一方で、チャットの読み上げを行いたいだけのユーザにとって、チャットツールであるIRCクライアントを導入するのは分かりにくいといったこともあり、友人の配信者などへ簡単なツールを提供することを念頭に置きながらアプリケーションを開発、提供いたしました。

結果としては、友人たちの範囲を超えて想像以上に多くのユーザ様にご利用をいただくこととなり、配信者向けの解説サイト等でも紹介されるようなソフトウェアとなりました。

アプリの現状について

TwitchTalkAppは新規機能などを盛り込むような意欲的ソフトウェアではなく、「簡単にコメント読み上げを実現する」を目的としたツールであることもあり、積極的なソフトウェアアップデートは実施せず、年に数回程度の微調整などを実施してきました。

一方で、TwitchTalkAppがプラットフォームとしている「NW.js」というソフトウェアは、Chromiumの破壊的アップデートに追従していることもあり、TwitchTalkAppとして許容が難しいアップデート等を避けていることから「最新版としての提供が出来ない」という状況となっていました。

事実として、現在利用しているTwitchTalkAppの内部で動いているソフトウェアは2021年3月時点のバージョンにとどまっており、内部のChromiumバージョンは89という古いバージョンが残っている状況です。(現在のChromium最新版は118です)

現状としては問題は発生していませんが、今後何らかのセキュリティ的な問題がChromiumなどに発覚した場合、TwitchTalkAppとしては対応ができず「危険なソフトウェア」となることが予想される状態となっています。

現在のTwitch配信支援界隈について

日本人配信者の増加やVTuberのTwitch進出などが進む中で、Twitchに対する配信支援ツールも数多く出現するようになりました。

2021年末~2022年頭ごろには冒頭でも紹介した「わんコメ」様がリリースされるなど、配信者向けにコメント管理系機能を強力にサポートするソフトウェアが多数リリースされています。

このような状況も鑑みて、TwitchTalkAppが果たすべき役割であった「簡単にコメント読み上げを実現する」といった目的は十分に一般化されたと判断し、TwitchTalkAppのサポート、提供を終了する方針といたしました。

本音のところ

開発者である私自身についてですが、既に社会人となって年数が経っていることもあり、会社員として働く傍らでプライベートでの開発業務を継続して実施するには、技術も時間も不足していると感じています。

特に技術面に関して、バックエンドにネイティブJS、フロントエンドに手書きHTMLにjQueryとMaterializeという古典的な技術を採用しているソフトウェアは現代的なコードデザインとは言い難い状況です。

かといって、リファクタリングを行いバックエンドをElectronに切り替えたり、フロントエンドをReactやVueなどのUIライブラリに切り替えるといった作業を行う時間も確保することが難しく、意欲的なソフトウェア開発が難しい状況でした。

このような現状から、TwitchTalkAppについて自身で面倒を見ることはこれ以上無理だ、と判断しました。

さいごに

最後となりますが、今までTwitchTalkAppを長らくご愛用いただいた皆様、本当にありがとうございました。

いち開発者として貴重な経験をさせていただいたことは、私にとってもひとつの自信となりました。

TwitchTalkAppは開発を終了いたしますが、スマートフォンなどから読み上げが利用可能なブラウザ版読み上げツールである「StreamTTS」は引き続き開発等を行う予定です。

https://www.advbear.net/StreamTTS/

引き続きよろしくお願いいたします。

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ネットワーク屋さんのサーバエンジニア。 ソフトウェア制作は趣味。 VTuberのおたく5年目。 インプ(GT型)乗り。 音ゲーとFPS。

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