Seagate ST4000DM004を買った

2017/11/30

PC

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Seagateの4TBハードディスク「ST4000DM004」を購入してみました。
この新モデルは今年の夏に発売されたばかりですが、4TBという大容量でも1万円を切る低価格にまで値が下がってきており、今買い時のHDDに違いありません。
今回はAmazonで購入し、2017年11月17日購入時の価格は9684円でしたが、2017年11月30日現在では更に値下がりし9459円にまで下がっています。
価格.comでは9300円とまでなっているので、間違いなく容量単価では最安のHDDであるといえるでしょう。

どんなHDD?

ST4000DM004は、HDDメーカーとしてはWesternDigitalや東芝、HGSTなどと並ぶ大手のSeagateが発売している容量4TBのSATA接続3.5インチHDDです。
ST4000DM004の最大の特徴は、1プラッタあたり2TBの大容量プラッタ採用による薄型化と言えます。
従来までの一般的な3.5インチHDDは厚み約26mmでしたが、このHDDでは約20mmとなっています。
デスクトップ用に用いられる事が多い3.5インチHDDでは厚さが薄いことによるメリットはあまり多くはないのですが、エアフローの改善などで期待ができます。

また、プラッタ枚数が減少したことにより、動作部品点数が減少したことから消費電力が低減されている他、故障率の低下も期待できます。
一方で、1プラッタ辺りの容量が大きくなったことにより、アクセス速度の低下というデメリットも生じます。
特に、ST4000DM004は回転速度が5900rpmと遅めに設定されているため、転送速度面では優れているとは言えないでしょう。
その代わり、キャッシュ容量が256MBと非常に大きく用意されており、キャッシュ容量内に収まる小容量ファイルの繰り返し読み書きに関してはある程度の速度は期待できるでしょう。

開封

 Amazonで購入したST4000DM004は、製品ページには何も書かれていませんでしたがバルク品でした。
リテール品のようなカラー版のパッケージは用意されておらず、茶箱に直接保証シールが貼り付けられている状態です。
(パッケージ品参考:https://akiba-pc.watch.impress.co.jp/img/ah/docs/1070/587/html/tst4dm41.jpg.html
また、オンラインサイト購入ではありがちではありますが、保証シールには一切保証に関する印字はされておらず、購入時の領収書等が必要になると思われます。

 茶箱の中は、ピンク色のエアパッキンに入れられた、静電防止袋に入った本体だけが入っています。
静電防止袋はどういうわけか接着面が中央に入っており開封方法に困惑します。
また、この静電防止袋にはシーゲイトの正規代理店保証のシールが貼ってあるため、この静電防止袋も保管することが推奨されます。

 本体は至って普通の3.5インチHDDです。
Barracudaシリーズのロゴが印字されている他は特に目立った点はありません。

裏面も、一般的なHDDと変わりませんが基板面積は今時のHDD並のサイズになっています。
また、Seagateの大容量HDDは過去に8TBモデルで底面ネジ穴が通常と異なるというトラップが用意されていましたが、本製品ではそのようなこともなく一般的なHDDと同じ位置にネジ穴が用意されています。

設置してみる

今回、ST4000DM004は録画PCの録画用HDDとして利用する予定だったため、ケース内の3.5インチシャドウベイへ取り付けを行いました。
これで、録画PCにはWD20EZRX(WD Green 2TB)+WD20EZRX(WD Green 2TB)+WD30EZRZ(WD Blue 3TB)+ST4000DM004(Seagate Barracuda 4TB)という構成になり、合計で11TBのストレージを搭載していることになります。

下からWD20EZRX、WD30EZRZ、ST4000DM004となりますが、一番上のST4000DM004が下2製品と比べて薄いことがよく分かるかと思います。

実際に使ってみる

 Windows環境では新たに接続したHDDは自動認識されないので、ディスク管理からボリュームの作成を行うことでドライブとして認識されます。
実容量は3.63TBの表記になります。(4000GB≒3725GiB≒3.63TiB)

 CrystalDiskInfoでは各種S.M.A.R.T.の情報も閲覧可能です。
取得可能な項目数はWesternDigitalのHDDより多く設定されているようです。

 CrystalDiskMarkによるストレージ速度の測定。
全くの未使用状態での測定のため、HDD外周部のアクセス速度が速い部分での速度になります。
実際に使用を進めて容量が埋まってくると速度は半分程度になるのではないかなと予想しています。

キャッシュ容量(256MB)に収まる範囲のデータであれば、ランダムアクセス速度は大幅に向上します。
OS起動用等に用いるのはオススメできませんが・・・。

まとめ

今回、初めてSeagateのHDDを購入してみましたがWD製品との違いを幾つか実感した点もあります。
例えば動作音に関して、WD製品は低音気味(ウィーン)に対して、Seagate製品は高音寄り(シュイーン)かなと感じました。
特に、HDDが停止状態から動作状態に移行するときの音が少し目立つなと感じます。
ただし、騒音というほどの音でもないため、静かな部屋で利用していたりヘッドホンを使っていたら全くわからないレベルです。

おまけ

先述したとおり、録画PCは録画用ストレージ4台+OS用SSD1台の構成になっています。
24時間稼働させている関係もあり、SSDやHDDは稼働時間が非常に長くなっており、最初から搭載しているTranscendのSSD340(64GB)とWD20EZRX(WD Green 2TB)は稼働時間が28000時間を超えており、後から追加したHDDも2万時間超えのWD20EZRXと、14000時間のWD30EZRZとなっています。

過去に何度か電源瞬断が起きたり、落雷による停電なども発生していますが現状ではほぼノーダメージとなっています。
WD GreenやWD BlueといったコンシューマモデルのHDDは24時間稼働は非推奨であるので、実際に24時間稼働を目指すのであればWD Redシリーズなどのような推奨HDDを利用したほうが良いのだろうとは思いますが、コストパフォーマンスには変えられないですよね。
データのバックアップは外付けHDDにちゃんと取ったほうが良いとは思いますが・・・。

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ネットワーク屋さんのサーバエンジニア。 ソフトウェア制作は趣味。 VTuberのおたく5年目。 インプ(GT型)乗り。 音ゲーとFPS。

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