Ryzen7 1700にPCを変えてから、約1ヶ月が過ぎました。
前回の記事の最後で述べた、Core i7-6700からの乗り換えで感じた違い、感じなかった違いをレビューしていきたいと思います。
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動画のエンコード
私は毎クール10作品以上のアニメを録画しています。PX-W3PEで録画したTSデータを、H.264/AVC形式のmp4動画として保存しています。
この保存に際して、AviUtlを用いて録画したアニメ作品を編集し、拡張x264出力(GUI)Exを用いて出力しています。
動画の読み込みにはL-SMASH Works File Readerを用いており、録画済みのTSファイルを直接読み込み、またはTSファイルをBonTsDemuxを用いてm2v+wavに分離してから読み込みしています。
エンコード設定等に関しては以下の画像を参照にして下さい。
基本的には、ベルQさん(@bel9r)の作成されたプロファイルを元にしています。
自分用に調整したAviUtlを公開しました:ベルの備忘録的なもの - ブロマガ
フィルタ等に関しても2枚目画像の通りで、ノイズ除去系フィルタ3種類と、ロゴ除去フィルタがメインで、自動フィールドシフトでインターレース解除を行っています。
このAviUtlで、30分のアニメ番組TSファイルを編集し、約34000フレーム(23分弱)の動画ファイルとして出力した際に要した時間等をログファイルから収集してみました。
比較検証
まずはIntel Core i7-6700 (3.4GHz)でエンコードしたファイルの場合です。
そしてこちらがAMD Ryzen7 1700 (3.7GHz)でエンコードしたファイルの場合です。
Core i7-6700では、1秒あたり14.48フレームが出力されています。
Ryzen7 1700では、1秒あたり26.01フレームが出力されています。
より身近な感覚として分かるエンコード時間で比較してみます。
1ファイルあたりの出力時間を見比べてみると、Core i7-6700では平均で39分57秒という結果に対し、Ryzen7 1700では平均で22分28秒という結果になっています。
出力フレーム速度で見ると約1.8倍の高速化に、出力時間で見ると約44%の時間短縮になっています。
4コア8スレッドのCore i7から、8コア16スレッドのRyzen7へと乗り換えたことで、倍になったスレッド数が如実に結果として現れていると感じます。
思ったこと
出力時間が4割短くなるということには非常に大きな意味がありますね。
私はアニメのエンコードをメインPCで行っているため、自宅でPCを使っていない時間帯(主にアルバイト中など)を利用してエンコードをしているのですが、その場合1日のエンコードに使える時間は約9時間程しかありません。
Core i7の頃は1日で1クール13本をエンコード出来るか出来ないか・・・といったところだったのですが、Ryzen7に変えてからは1日に2クールが余裕でエンコード出来るようになりました。
しかし、こうなってくると今度はエンコードにした準備にかかる時間(CMカットやウォーターマーク除去の調整など)の方が大変になってきてしまいますね。
自動化を試みてみても良いのですが、エンコード後は元のTSファイルは削除するようにしてしまっているため、自動化で失敗などすると非常に痛いところなのでしばらくは手作業運用をしていこうと考えています。
ちなみに・・・
ゲームプレーなどでは極端にフレームレートが向上したり、動作が安定化したりするということはありませんでした。
そういう目的で投資するのであれば、CPUではなくグラフィックボードにお金をかけるべきでしょう。
Ryzen7 1700+AM4マザーボードを買う金があればGTX1070の上位モデルが買えてしまいます。
ただ、割と重量級のゲーム(BF1やPUBG等)をプレー中に、Alt+Tab等で画面を切り替えてバックグラウンドで動いていたウェブブラウザやTweetDeckなどを呼び出した時にモタツクような動きが無くなったとは思うので、マルチタスキングと言う意味ではやはりコア数倍増のRyzen7は非常に頼もしいなと感じます。
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