AM1H-ITXのBIOSアップデートで追加されたOC機能ですが、前回の記事では「うまくいかなかった」と書いてしまいました。
結局オーバークロックしても数分~数時間稼働させるとUSBを見失ったりネットワークから切断されたりと不安定になるのでオーバークロックは断念しました。
以下の情報は不正確な情報です。
EZ OC Modeは「Manual mode」に設定し、Overclock Modeを「Manual」に設定します。
APU/PCIE Frequencyがベースクロックになり、ここを変更してオーバークロックします。
いくつかの設定を試した結果、ベースクロックは103MHzが限界ということがわかりました。
105MHz以上にすると、起動の段階でUSB3.0ヘッダピンが認識されず、104MHzでも起動後しばらく経つと認識されなくなります。
また、その後数分で動作が不安定になりPCが強制終了されます。
103MHzに設定した場合、CPUクロックは2127MHzになり、77MHzほどクロック数が上がります。
また、W3U1600HQ-4Gは品質がそれなり以上にあるため、ベースクロック変更で800MHz→830MHzまで上がっても問題なく動作しています。
ついでに、内蔵グラフィックに割り当てるメモリ量を1024MBに設定するとかなり快適になります。
ちなみに、ベースクロック変更でチップセットの一部が認識されなくなった場合、CPU-ZでのNameが正しく認識されなくなりロゴがAMDロゴになってしまいます。
この辺を見ながら調整していっても良いかもしれないです。
ちなみに、真っ先に前面USB3.0ポートが死ぬのは、USB3.0ヘッダピン用に使用されているASMedia製のASM1042Aチップのオーバークロック耐性が極端に低いことが原因だと思われます。
前面USB3.0ポートを使用しないのであれば110MHz前後までは行けるのではないでしょうか。
なお、EZ OC ModeでManualを選択した場合右側に表示される説明文に
Overclocking is not supported if the monitor is connected via the onboard D-Sub/VGA connector.と表記されていますが、オーバークロック設定時にDVI端子に接続したモニターでセットアップし、設定後にWindowsを起動してからD-Sub端子にモニターを接続しデュアルディスプレイで利用していますがOC設定は有効になっています。
不具合が出るのかどうかはまだ確認できていませんが、万全を期すならD-Sub端子に接続するのはやめておいたほうが良いかもしれません。