前回の日記でも書いたとおり、今回組み上げたPCではSFX電源を一切使用しない構成になっているため、SFX電源ユニットを取り付ける部分に大きな穴がある状態でした。
今回、その部分に取り付ける蓋を自作したので、その過程を紹介します。
まず、SFX電源ユニットの蓋を作るにあたって寸法を図る必要がありました。
SFX電源のCタイプでは125mm×62.5mmという規格だったので、それに合わせて設計図を書きます。
左側の穴は、40mmファンを取り付けられるようにしてあります。
ケースは窒息ケースではありませんが排気用のファンが一切取り付けられていないため、CPUファンが発生させる排気熱は自然排気される以外にはありませんでした。
今回、40mmファンを排気方向に取り付けることで、ケース内のエアフローを改善しようと考えました。
次に素材選びですが、カットしやすく、なおかつある程度の強度がある素材として今回は100円ショップで購入した黒色半透明の下敷きを使用することにしました。
PVC製なのでプラスチックカッターで切断しやすく、ドリルで穴を開けても割れにくいです。
設計図通りに黒の油性マジックで線を引いてカットしていきます。
ネジ穴部は、使用するネジと同じサイズのドリルで穴を開けていきます。
先に千枚通しで傷をつけてからドリルを入れると綺麗に穴が開きます。
使用する40mmファンはAINEXの静音ファンです。
定格では4200rpmで回るため、静音と言いながらもそれなりの音がしますが、後述の方法で静音化します。
裏の穴にナットが入るようにしながらボルトを留めていきます。
排気と吸気の方向は予め確かめておく必要がありますが、ほとんどのケースファンではラベルが貼ってある側が排気側になるはずです。
完成したファン付きの蓋をPSU部分に取り付ければ完成です。
次にファンの調整を行います。
定格で4200rpmで回るファンはモーター音や風切り音が煩いので、回転数を落とす必要があります。
ファンの端子は、本来であればCHA_FAN(ケースファン)端子に取り付けるべきなのですが、AM1H-ITXのCHA_FAN端子はBIOS側での回転数調整が一切有効化されないということが判明したため、今回はPWR_FAN(電源ファン)の端子に取り付けています。
BIOSからPWR_FANの回転数を落とす(今回は50%)にすることで、回転数が2100回転前後に抑えられて、ある程度の排気を維持しつつも音が気にならないようになりました。
作業時間は1時間程度でしたが、それなりの完成度で満足の行くものが出来ました。