DAOボタンを手に入れたのでレビュー

2014/01/28

ゲーム

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BeatmaniaIIDX用コントローラーのネタです。
写真付きのかなり長い記事になっています。
レビューだけ見たい人は真ん中ら辺へどうぞ。


IIDX用コントローラーを改造・自作する際によく用いられるのは三和ボタンと芝ボタンです。

三和ボタンは、その名の通り三和電子が製造しているBeatmaniaIIDX用のボタンです。
現在ゲームセンターで稼働しているBeatmaniaIIDXの筐体で使用されているのもこのボタンで、純正と全く同じ押し心地にするために利用する人が多くいます。
しかし、業務用であるゆえの品質の高さからか、値段が非常に高く、公式通販(※1)で白ボタンが1個あたり1848円、黒ボタンに至っては2205円となっています。
(※1→【楽天市場】アーケードゲーム用ゲームパーツ製造メーカー直販店:三和電子

芝ボタンは、芝商事が製造しているBeatmaniaIIDX用の互換ボタンです。
三和電子のものと比べると様々な点で異なりますが、単価が非常に安く、公式通販(※2)では白ボタン・黒ボタン共に480円で販売されています。
三和電子製のものと比べるとボタンのストローク長や押し心地、マイクロスイッチの向きなど様々な点で異なっており、ゲームセンターと同じ押し心地には絶対になりません。
しかし、コストパフォーマンスの面からこのボタンを利用する人も多くいます。
そして、私自身も現在使用しているコントローラーでは芝商事のボタンを利用しています。
(※2→芝商事:照光式押しボタン:A-5

今回レビューするのは、三和電子でも芝商事でもないボタンです。

BeatmaniaIIDX用の海外製コントローラーとして有名なDJ DAOコントローラーがあります。
公式のアーケードスタイルコントローラーよりも見た目がよく、ボタンやスクラッチの精度も良いという優れたコントローラーで、昨年末には売れ筋商品のFP7 2012が売り切れになるほどでした。
ですが、これらのコントローラーは単価が4万円以上するため簡単に手を出せるものではありません。

ここで登場するのが、このDJ DAOが使用しているボタンを単体で利用するという方法です。
DJ DAOではコントローラーのスペアパーツを各種取り揃えており、公式通販経由(※3)で購入することが出来ます。
ボタンの単価は550円で芝ボタンよりは若干高いですが、三和ボタンより遥かに安い値段です。
発送元は中国なので、通常時は送料が1000円ほどかかりますが5000円以上買うと送料が無料となります。
今回、私は白ボタン4つ、黒ボタン3つとスクラッチ用の滑り止めシート、そして赤色LEDを購入したので5000円を超え、送料無料となりました。
パーツのみの場合は注文から2日ほどで発送され、4日で到着しました。
(※3→GAMO2 online shop / スペアパーツ

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今回はDAOボタンと、現在利用中の芝ボタンを比較します。
三和ボタンは所持していないので比較できませんが、Googleなどで検索すると芝ボタンと三和ボタンの比較をしているサイトが複数出てくるので、そちらと比較しながらご覧ください。
パーツ名等は芝商事の名称(※4)に準拠します。
掲載している写真はすべて”左がDAOボタン、右が芝ボタン”になっています。
(※4→芝商事:照光式押しボタン:照光式押しボタンの各部品名

まず全パーツをバラした状態です。
パーツ数はDAOボタン、芝ボタン共に同じです。
ナットの色とランプホルダーの色が異なります。
後述しますがその他にも細かい違いが多数あります。

プランジャーの写真です。
軸部分が芝ボタンはボタンに対して斜め45度になっていますが、DAOボタンは平行になっています。
また、バネ底部からボタン部までの長さも異なっています。

真横から見た写真です。
2mmほどDAOボタンのほうがバネ底が高くなっています。
また、ボタン自体の厚みはDAOの方が1mmほど薄くなっています。

付属しているスプリングの写真です。
DAOボタンの方は40g、芝ボタンの方は情報がありませんがおそらく60g~100gくらいのスプリングだと思います。
バネ自体の長さがDAOボタンのほうが長くなっています。
これはストロークの長さの違い(後述)から来ています。

サポーターの写真です。
DAOボタンのサポーターは芝ボタンと比べて角が尖っています。
穴のサイズは同じで、縦の長さもほぼ同じです。

サポーターを横に倒した状態です。
写真では分かりづらいのですが、サポーターの横幅はDAOの方が1mmほど大きくなっています。

 ボディの写真です。
こちらも写真では分かりづらいかもしれませんが、ボタンを嵌める部分の幅がDAOボタンのほうが広くなっています。
つまり、芝ボタンに合わせて開けた穴にDAOボタンは入りません。
この点は三和ボタンでも言われており、芝ボタンから三和ボタンに換装した方のブログでは穴を広げる必要があったと書かれています。

ボタンのストロークの写真です。
バネ・マイクロスイッチを取り外し、ボタンが完全に落ちている状態です。
見て分かる通り、DAOボタンはほぼ全てが枠の内側に入ってしまいますが、芝ボタンはボタンのほぼ全体が枠より上に見えている状態です。
実際にストロークは1~2mmほどの差があり、打鍵感に大きな差を与えています。

 ボタンが完全に持ち上がっている状態です。
逆に、ボタンが完全に持ち上がっている状態では芝ボタンの方が上がって1mmほど高くなります。
これは上述したボタン部の厚さが原因で、ストローク距離には影響していません。
筐体と比べるとプレー時に指が引っかかったりと言った差が出てくるのですが、実際にはそこまで気になることではありません。

最後にマイクロスイッチを取り付けた状態です。
マイクロスイッチの向きは芝ボタンでは斜め45度となるため配線方向が片側に寄ります。
このため、プレーサイドを転換する場合に線が足りなくなったり絡まったりします。
一方でDAOボタンは垂直に取り付けることが出来るため、左右どちらの方向にも均等に振り分けることが出来ます。
今回マイクロスイッチはどちらも0.49Nのオムロン製D2MV-1-1C3を使用しています。
こちらはYahoo!オークションで1個240円ほどで購入しました。

この状態での打鍵音などを動画に撮影してみました。


芝ボタンよりも実際の筐体に近い打鍵感となります。
70円の差でこれだけ近づくのであれば、正直言って芝ボタンよりもDAOボタンをおすすめします。

ちなみに今回ボタンを購入した理由は、コントローラーを改造するからです。
Yahoo!オークションでスクラッチ部のみが改造されたIIDX専用コントローラーを相場以下で落札することが出来たので、これを材料にコントローラーを作成します。
実際の作成はまだ先(本体が届いていないので)になりますが、作成の時に再度過程などを記事にしたいと思います。

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ネットワーク屋さんのサーバエンジニア。 ソフトウェア制作は趣味。 VTuberのおたく5年目。 インプ(GT型)乗り。 音ゲーとFPS。

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