最近のスマートフォンでは60fpsでの動画撮影が出来るようになっています。
LGL22も、標準のカメラアプリで動画を撮影すると、1920x1080のフルHD解像度で60fps動画が撮影出来ます。
しかし、30fpsモードでは有効にできる手ブレ補正機能が、60fpsモードでは無効になっているため、歩きながらの撮影や、手で持ったままの撮影などではかなり手ブレが発生します。
今回、無料で使用できる「手軽な手ぶれ補正」を試してみました。
試したのは「Windows8.1版 Windows Essentials ムービーメーカー」と、「Youtubeのスタビライザー機能」の2つです。
まず最初にWindows8.1版のWindows Essentials ムービーメーカーです。
Windows EssentialsはWindows 7以降のOSであればインストールすることが出来ますが、手ブレ補正機能はWindows8以降でしか利用することが出来ません。
Windows Essentialsは以下のリンクからダウンロード可能です。
Windows Essentials - Windows Live Essentialsをダウンロードするムービーメーカーを起動したら、右側のタイムラインに編集したい動画をドラッグアンドドロップして読み込みます。
読み込む動画の種類や拡張子によっては最適化作業で読み込みに時間がかかることがあります。
上部の「ビデオツール・編集」リボンを選択肢、右端にある「ビデオの手ぶれ補正」を選択します。
「ブレ補正およびゆがみ補正-高」を選択します。
動画に手ぶれ補正が適用されるのに少し時間がかかります。
完成した動画を出力します。
デフォルトで入っている出力設定には60fps出力できるものはないので、「カスタム設定の作成」からフレームレートを60fpsにしたものを作成してから出力します。
解像度やビットレートはお好みで設定して下さい。
次に、Youtubeのスタビライザー機能です。
こちらには少し面倒な作業が含まれます。
上記のWindows Essentialsムービーメーカーなどを利用して、動画を0.5倍速の30fps動画に変換する必要があります。
というのも、Youtubeは30fpsまでしか対応しておらず、60fps動画をアップロードしても30fpsに自動で変換されてしまうためです。
それを避けるため、60fps動画を0.5倍速にして30fpsにしてからYoutubeにアップロードして、手ぶれ補正を実行後にダウンロードしてから2倍速にして60fpsに戻すという二度手間が必要になります。
アップロードまでの手順は他のウェブサイト等で紹介しているので手ぶれ補正部分だけ説明します。
動画のアップロードが終わったら、アップロードボタンの右にある設定アイコンを押して「動画の管理」を選択します。
アップロード済み動画の一覧が表示されるので、手ぶれ補正をかけたい動画の「編集」ボタンをクリックします。
動画の編集画面に移行するので、「動画加工ツール」を選択します。
右側に表示されている「スタビライズ」ボタンを選択します。
その後、右上の保存をクリックすることで、スタビライズが実行されます。
Youtubeのスタビライズはかなり時間が掛かる(1分30秒のフルHD動画で2時間~3時間)ので、しばらく放置します。
スタビライズが終了したら動画をダウンロードします。
Youtubeは自分のアップロードした動画であれば公式でダウンロードすることが出来ます。
「アップロード済み動画」の一覧を表示した状態で、先ほどクリックした「編集」ボタンの右にある矢印をクリックすると「MP4でダウンロード」が表示されるので選択すると、動画をダウンロードすることが出来ます。
ダウンロードした動画を、改めて動画編集ソフトで倍速化して60fpsにして保存することで、60fpsの手ぶれ補正動画になります。
最終的に、それぞれがどのようになったかは以下の動画をご覧ください。
Youtubeの手ぶれ補正は非常に強力で、まるでSteadicamを使ったかのような動画になります。
しかし、色合いがかなり淡くなり、明るさがチラチラと変わったりしてしまうため、画質を重視した動画には向いていない事がわかります。
逆に、ムービーメーカーでの手ぶれ補正は、細かな振動を取り除けてはいますが歩いている時の振動が全く取り除かれていません。
また、クロップがかなり大きくされてしまい、中央の8割程度しか表示されていないことが分かります。
それぞれ特性がかなり異なるので、どれを使うかは時と場合によって切り替えるべきだとは思いますが、歩きでの撮影であればYoutubeの手ぶれ補正は非常に強力なので是非利用してみて貰いたいです。