前回の日記で書いたとおり、二台目の専コンを作った。
前回が試作・・・だったわけではないが、あまりにサイズ等を考えずに作ったので極端に大きすぎたので、二台目は省スペース性を重視して作ってみた。
どうせ作るなら、かっこ良く作ろうと思ったので使った費用も倍くらい高くなってしまったが、その分満足の行く完成度になったので良しとする。
以下はメモ書きのような、作業報告のような感じ。
まず、設計志向を考える。
・コンパクトに作るこんな感じのことを考えながら、使い慣れないCADソフトで図面を書いてみる。
→初代コンを友人宅へ運ぶとき、とても辛かったのでできるだけコンパクトにしたい
・プレーサイドを変更可能にしたい
→2Pプレーをしてみたいし、お金をかけるならDAOコンのような機能がほしい
・ボタンを光らせてみたい
→せっかく”照光式”押しボタンなのだから光らせたい
・スクラッチをKONAMI純正5鍵盤のものを使いたい
→見た目もかっこよく、回し心地も気持ちいいのでこれを使いたい
天板部分のサイズは極限まで小さくして430x200x5.5となった。
ボタンを配置する部分は、巨大な穴を一つ開けておき、ボタンユニットをはめ込む形にした。
スクラッチ部は5鍵コンのスクラッチユニットの皿台の足がはまる穴を開けることにした。
こちらはボタンユニット。
アクリル板で作る予定だったが、前回と同じ2mm厚のものを購入し穴を開けようとした所キレーに割れてしまい使用不能に。
その後、翌々考えなおし、前回と違い木材側には大きな穴が空いているため、3・4・5のボタンに掛かる力に耐えられる厚さが必要だと考えて前回より厚い3mmのものを使用することにした。
さて、アクリル板の加工は3mm厚にもなると難しく、その上見た目重視で作るため雑に切るわけにも行かず。
結局、東急ハンズ新宿店でアクリル板を購入し、6Fの工房で加工をしてもらうことにした。
アクリル板と加工を合わせて3500円弱。
なかなか痛い出費だが、さすがは大きなお店、綺麗に仕上げてくれる。
ボタンをはめてみたところ、寸分狂わずにボタンを取り付けることが出来た。
天板側に開けた穴にM4x15mmの六角ボルトを通し、裏側から蝶ナットで締めた。
表面から見ると、ボルトの配置がなかなか実機に似ていると感じた。
スクラッチユニットは、コントローラー本体の内側からネジを外し、爪を押しながら引きぬくことが出来る。
スクラッチ本体はグリスが塗布されており、皿台側のローラーにガイドされてスムーズに回るようになっている。
皿台の足・爪と同じ位置にドリルで穴を開け、丸棒ヤスリなどで皿台が入るまで穴を調整する。
綺麗にハマれば穴の数の多さもあり、嵌めこむだけで動かない程度にガッチリとくっつく。
上からスクラッチユニットを載せるだけでスクラッチは準備OK。
裏面から、白いストッパーを軸に合わせてはめてネジ止めする。
この時、板厚分ストッパーと皿台の距離が離れているため、そのままの状態だとネジが軸に届かない。
板の厚さと同じくらいの厚さ、ストッパーの筒を糸のこなどで切断してやるとちょうどよい。
スクラッチの重さはこのネジでも調節可能だが、あまりキツくし過ぎるとネジ穴がダメになってしまうので、微調整にとどめた方がいい。
次に、ボタンを光らせるようにする。
芝商事のボタンには純正で12Vのウェッジ球が付属しているが、これは明るさも低く、何よりLEDではないので反応が遅い。
あまりに微妙なので、LEDを買ってきた。
購入してきたのはT10ウェッジベース12Vの赤色LEDと整流用ダイオード。
詳しい型番なんかは全く覚えていないが、400V1Aくらいの整流用ダイオードだったはず。
LEDはボタン全部の分で9個、ダイオードはLED1つにつき2本必要らしいので20個買った。
秋葉原の千石電商でLEDが1個50円、ダイオードが10本50円だったので大した出費ではない。
ちなみにこのLED球、写真で見て分かる通り純正のウェッジ球より足が長く、このままだとボタンホルダーに入れた際にボタン本体と当たってしまい装着できない。
そのため、足を3mm程度ニッパーで切り落として使わなければならなかった。
近所のホームセンターで150円くらいで売っていたユニバーサル基板にダイオードを配線する。
配線の向きなどを全く考えずにやった結果がこれ。
左の青がLED球のGND側、右側の赤がボタンのNO側、中央の赤がコントローラー基板へと繋がる。
とりあえずコントローラー基板に接続してみたが、あまりの配線性の悪さにげんなり。
しかし配線し直す元気もなかったのでこのまま進めることにした。
同じく千石電商で1200円くらいで買った12V1.2Aのスイッチング電源と50円くらいのDC端子。
スイッチング式じゃないと消費電流が少ない時に電圧が上がっちゃってLEDが発熱したりするのでスイッチング式をおすすめ。
とりあえずボタンとつないでみて光って認識するかどうかだけ確認。
無事にボタンが光り、PC側でも認識された。
ボタンの配線は色分けし、黄色がLEDのIN、青がLEDのOUT、赤がボタン信号のIN、黒をGNDにした。
メンテナンス時にぱっと見でどこに挿せばいいのかすぐ分かるのでこういう色分けは重要。
箱本体を組み立てていく。
箱は天板・側板をボンドで貼り付けることに。
前回とは違い底板を取り外すタイプにした。
黒いレザー調のカッティングシートを700円程度で購入してきて貼り付ける。
ボンドが必要かと思ったが粘着シートが意外と強力だったのでそのまま貼り付けた。
箱の内側四隅にはL字金具を取り付け、強度を確保するとともに金具にマジックテープを貼り付けた。
裏蓋を取り外ししやすくするにはコレがいいかなと思い、ホームセンターで200円くらいで買ってきた。
底板も同様に見える側だけカッティングシートを貼り付け、裏側にマジックテープを貼り付けた。
ちなみに、カッティングシートの端は意外と剥がれてくるのでボンドで貼り付けることをおすすめする。
(写真はカッティングシートを貼る前だが)アクリル板に取り付けたボタンにLED付きランプホルダーを取り付けた。
実際に配線していく。
どうしてこうなった。
ひどくごちゃごちゃしていてもう何が何だか分からないが配線は間違っていない。
DCソケットを側面に埋め込んで、ACアダプタを差しこんでからボタンが光るか確認。
無事に全てのボタンのLEDが光ることを確認できた。
アクリル板の裏側には前回と同じ銀色の画用紙を入れている。
今回はアクリル板を取り外せるようにしたため、この銀色の画用紙がだんだんと歪んでくる。
端のほうが波打ってしまうので、気になる人はアルミ板などを用意して切ったほうが良い。
とりあえずはここで完成だが、少し配線をどうにかしたいと感じ、コントローラー基板とダイオード基板の間に着脱式コネクタを付けることにした。
ケーブルは全部で10本(9ボタン+GND)なので、10ピンのものが良いがなければ16ピンくらい合っても良いかもしれない。
今回はPCパーツショップで買った500円のケーブルを流用することに。
本来はPCケースのランプ類とマザーボードを接続するときに間に挟むパーツらしい。
とりあえず3cmあるケーブルのど真ん中でぶった切る。
10本×2の線全ての皮膜を2mmほど剥いておく。
配線をハンダ付け。
線が細いのでフラックスを塗っておくと楽。
かっこいいものはなかったのでとりあえずビニールテープを巻いて絶縁。
ビニールテープだと後々ベタベタになりそうなので少し改善策を考え中。
同じものをダイオード基板側にも繋げることで、端子化ができる。
実装して分かったのは、端子化の恩恵なんてほとんど無くて、結果的にケーブルが伸びたから配線が楽になった、という事実だけだった。
まぁ、プレーサイドの変更時にケーブルが千切れそうになることは無くなったのである程度の効果はあったということにしておきたい。
最後に、あまり上手ではないプレー動画を載せておく。
ボタンがちゃんと光っていると、こういうプレー動画も見た目が良くなって見ていても楽しい。