→http://advancedbear.blogspot.jp/2013/09/2beatmaniaiidx.html
結構前に、5鍵盤のコントローラーを入手したという記事を書いたわけですが、夏休みに東京に戻ってきたので、それらを利用して7鍵盤のコントローラーを自作してみることにしました。
自分の場合は「プレーできればいいや」というスタンスで作成しているので見栄えとか完成度は度外視してます。
自分が参考にしたブログのリンクを貼るので、見栄え重視で作成してみたい人はそちらを参考にしてください。
参考にしたサイト様
・う゛ぇ。- beatmaniaIIDX 自作コントローラ制作
・どりぱけ。 - beatmania IIDX AC風コントローラー[SP-1P/2P兼用]
・自作コン - beatmania IXDX
・蒼い車輪ブログ::丑三つ時まで作業。弐寺コントローラ改造レポート完全版2008
・俺式サンクチュアリ - IIDX コントローラ作成 1
・beatmaniaIIDX自作専コン製作記(はじめに~設計)
様々なサイトをかなり参考にしながら作成したわけですが、どのサイトも複数ページに分けての記述が多く、全体の流れがわかりづらいので自分はこの記事1枚にまとめます。
したがって、かなり長い記事+写真大量になっているのでご注意ください。
ちなみに、作業しながら写真を撮る暇はなかったので、写真は作業後のものがほとんどです。
さて、まず必要な工具をまとめます。
工具として必要なのは
・ハンダゴテ(40Wもあれば十分です)
・基板用はんだ(プリント基板の細かい作業には細いはんだがおすすめ)
・糸ノコ(フリーウェイコッピングソーというのがおすすめ)
・プラスチックカッター(アクリル板を利用するなら必須)
・プラスドライバー(元のコントローラーの分解に必要)
ベッセル(VESSEL) ドライバーセット ファミドラ8 TD-800
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Vessel(ベッセル)
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です。
これらがないと作業は不可能になります。
次に「あったほうが良い・便利」という工具です。
・電工ペンチ・・・端子の圧着や導線の皮膜剥きが圧倒的に捗る
エーモン 1452 電工ペンチ
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・フラックス・・・途中のICチップへのハンダ付けの難易度が大幅に変わります
・ホットボンド・・・ICチップへのはんだを固定するのに便利です
・はんだ吸い取り線・・・はんだの取り除きが捗ります
これらはあったら捗りますが、なくても不可能ではありません。
ただし、電工ペンチが1本あるだけで作業時間が倍くらい変わる可能性も・・・。
自分は電工ペンチとドライバー以外の工具すべてを新規で購入しました。
Amazonと近所のホームセンターとで、合わせて4000円程度となりました。
工具を用意したら、PCのフリーCADソフト(AR_CAD)を使用して、軽く図面を書いてみました。
・・・図面なんて書いたこと無いのでメモ代わりに作ったようなものですけれどね。
だいたいの構想が出来たので実際の制作にとりかかります。
まずは肝心要のボタンを用意します。
ボタンは、ゲームセンターのアーケード筐体では三和電子製のボタンが使用されていますが、こちらは単価が高く、1個あたり1300円ほどします。
一方で、その廉価品となっている芝商事製のボタンは1個あたり480円と半額以下なので、こちらを利用します。
ちなみに、芝ボタンの打鍵感はアーケード筐体のモノとは結構違う(「パシ」ではなく「カショ」と言った感じ)ので、極限までアーケード筐体に近づけたい人は高いですが三和ボタンをおすすめします。
今回は白を4つ、スモークを3つ、正方形白を2つ使用します。
芝商事では、注文時にマイクロスイッチを同時注文すると少し安く購入できます。
今回はアーケード筐体でもよく使われているオムロン製のD2MV-1-1C3というマイクロスイッチを7つ購入しました。
押圧は0.49Nで、1個あたりは200円です。
オムロン(OMRON) D2MV-01-1C3 小形基本スイッチ (ピン押ボタン形) NN
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OMRON
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ちなみに、芝商事から送られてくる際、ボタン本体とマイクロスイッチの付いているランプホルダーは別になって送られてきます。
そして、マイクロスイッチとランプホルダーを自分で取り付けなければなりません。
純正のマイクロスイッチ(型番不明、押圧は多分0.98N)を取り外すのは簡単なのですが、新しいマイクロスイッチを取り付ける際、右上の穴が小さくて入らないため、ドライバーの先端などで少し削ってやらないと入りませんでした。
芝商事のボタンは分解するとこのような構造になっています。
ボタン部分のカバーを外せば、中に絵を入れることも出来ますね。(薄いカードなどを使わないと外しづらいですが・・・)
自分は面倒臭いのでやりませんが、痛コントローラーを作りたい人はやってみてもいいかも?
ボタンが押されると、白い足の部分が下に降りて、マイクロスイッチのスイッチを押すようになっています。
マイクロスイッチが押されると、NO(真ん中の端子)とGND(下側の端子)が結線されます。
ちなみに、押されていない状態ではNC(一番上の端子)とGNDが結線されています。
次に、5鍵盤コントローラーを分解します。
裏面のネジを外せば簡単に蓋が外れるので、基板を止めているネジを全て外して基板を取り外します。
もともとボタンがついていた5箇所の上側がボタンのプラス端子になっているので、黒い炭素皮膜をカッターの背などで強くこすって剥いだ後、フラックスを軽く塗ってからはんだで導線をつなぎます。
上の画像では既に終わってしまっていますが、この基板は5鍵盤用なので、6・7キーの部分が存在しません。
その部分のプラス端子は右上にあるICチップから直接とるしかありません。
本来のBeatmaniaIIDXコントローラーと同じ配線であれば、左から6番目と7番目に接続するそうなのですが、自分はBMSメインでコンフィグが自在にできるので、本来の接続位置を無視して1番目と7番目に接続しました。
ハンダ部分は単線単芯となっているので非常にちぎれやすいです。
補強のために、ホットボンドを利用してがっちり固めておきましょう。
ホットボンドはダイソーで315円で売ってます。(弾は20本で100円だったかな)
皮膜部分まで覆われるくらいに固めておくと安心です。
次に、ボタンを実際にハメるためのパーツを作成します。
今回は厚さ2mmのアクリル板(180mmx320mm)のものを購入しました。
約600円程度です。
元々の設計図で180mmに設定したので、幅がそのまま利用できます。
丁寧にけがきをした上でアクリルカッターを使用して切ります。
ボタン部分の穴はドリルで穴あけ→糸鋸をいれて切り取り の作業を繰り返します。
ボタン9個分開けるのに約2時間かかりました。
穴を開けたので、実際にボタンをはめてみました。
結構それっぽくなりましたが、実は1鍵と3鍵の間の部分を割ってしまっています。
今回は妥協してそのままにすることにしました。
つぎに、設計図面通りに木材を加工します。
設計図と同じサイズ(450x300)の木材をそのまま利用します。
厚さは9mmのものを選びましたが、5.5mmのものでも平気かもしれません。
というか、そのほうが加工が楽でしょう。
ボタンの部分をアクリル板と同じように加工していきます。
穴が全て開いたら、アクリル板と一緒にセットしてみて、出来栄えを確認します。
ボタンが曲がったりする場合は、穴のサイズが小さいということなので、ヤスリ等で穴を広げます。
専コンのスクラッチ部分を糸のこで丸く土台ごと切り離し、接着します。
木工用ボンドでは張り付かないので、自分はホットボンドを利用して接着しました。
なお、先に中心部分にドリルでΦ12mmくらいの穴を開けておかないと軸が入りません。
ボタン部分はアクリル板のカバーを剥がし、裏側に銀色の色画用紙を入れました。
実際に基板を入れてみます。
赤色のプラス線も、黒色のGND先も平型端子にしておくことでメンテナンス性が上がります。
エーモン 1156 平型端子セット 徳用パック
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これらの端子をマイクロスイッチへ接続して、ボタンの配線は終了となります。
この状態で一度パソコン等へ接続し、動作確認をしたほうがよいでしょう。
基板の固定は、余った木材を貼り付けて、そこに木ねじで固定しています。
下の箱部分は5.5mm厚の板を木工用ボンドで接着しました。
箱の高さは120mmとしましたが、実際には80mmでも大丈夫そうです。
120mmの高さにすれば、テーブルの上においた際にちょうど立ち環境と同じ高さになる感じです。
スクラッチ部分に直径17cmのEPレコード盤(オフハウスで1枚20円)をホットボンドで貼り付けました。
上部板と箱部分を蝶番で接続し、隙間部分に防音用のフェルトシートを貼りました。
とりあえず、プレーするだけならばこれで完成となります。
100円ショップなどで売っている大きめの発泡スチロール板を円形(スクラッチ直径+2cmほどで)に切り取ります。
中央を先ほど専コンから移植したスクラッチ土台のサイズより一回り大きくくり抜いて、円の角を斜め45度にカッターなどで切り落とし、紙やすりでヤスリがけをするとスクラッチ台座を簡単に作れます。
木材との貼付けは木工用ボンドでも可能でした。
レコードの付いたスクラッチ本体を取り付ければ完成となります。
皿台は丁寧にヤスリがけをすればそこそこきれいな見栄えになると思います。
この後、箱部分が木工用ボンドだけでは心配だったので角に当てる三角形の木材をダイソーで1個100円で買ってきて木工用ボンドで貼り付けました。
側板2枚+底板を接着すると、かなり強度が上がるのでお勧めです。
とりあえず、こういった感じでコントローラーの作成は終了です。
実際にかかった時間は10時間程度ではないでしょうか。
「一番大変なのははんだ」等と書いている人がよくいますが、個人的には木材とアクリル板のカットが一番大変でした。
もともと肉体労働が苦手なのでのこぎりで切る作業が辛すぎました。
ちなみ、制作にかかった費用の総額は8661円でした。
工具などを費用に含めれば13000円になりますが、工具は今後も利用できるので・・・。
DAOコンなどのコントローラーが35000円ほどするのに比べれば、はるかに安いですね。
見た目を気にしないならこっちのほうが安くていいです。
今現在、2個目の制作にとりかかっています。
今回製作したコントローラーはボタンに発光機能はなく、またサイズもかなり大きいものとなっています。
また、プレー環境も1P限定となっているため2Pプレイをしてみたくなってもできません。
次に制作するコントローラーは1P・2Pを交換可能で、なおかつボタンの発光機能を付ける予定です。
サイズも、今回作ったものよりは小さくする予定です。
現時点で、基板部分の作成が終了したので、近日中に箱部分を作成する予定となっています。
そちらも完成した際には記事にしたいと思います。
※2台目のコントローラー(見た目重視)が完成しました
→http://advancedbear.blogspot.jp/2013/09/2beatmaniaiidx.html